会話の中で際立つ言葉。私がひとりの経営者と会話をしていると感じる言葉が必ずあります。ひたちなか市で中古車販売を手がけている(株)セレクトコーポレーションの鈴木光男社長の場合には、その言葉は「正直」でした。
ホームページ制作の初期設計の段階で当社が行うヒアリングの時間。半ば雑談も交えて、その経営者の本音を探り出す時間です。中古車販売の仕事をする前は自衛官だったというユニークな経歴の鈴木社長に「どうして車の販売を始めたのですか」という質問をぶつけたときのことです。「以前、私が購入した車が事故車だったのです。それを隠されて、ウソをつかれて車を購入してとても嫌な思いをしたことがあったのです。それが原点です。」と鈴木社長は語りました。
なにごとでも、始まりやキッカケは非常に重要です。現在までそのひとつの仕事を続けてきた動機が潜んでいるからです。鈴木社長の場合には、「ウソをつきたくんない」、「正直でいたい」という気持ちが原点だったわけです。普通、自動車販売会社であれば、「車が好きだから」、「メカが好きだから」、「利益が取れるから」という理由はよく聞きますが、鈴木社長の場合には原点が異質です。いや、むしろこのような経営者が、情報が透明化されたこれからの時代には勝ち残っていく「正統派の経営者」なのでしょう。私はその鈴木社長の理念に基づくホームページのコンテンツ企画を策定しました。
鈴木社長の語る「正直」という理念は、営業マン、整備スタッフといった従業員にも浸透しています。したがってコンテンツ企画の中で実践したスタッフインタビューも想いにあふれた濃厚な記事になりました。また彼らの言葉にウソがないからこそ実現できたインタビューでもあります。
その証拠として、各インタビュー記事に併せて掲載されているダイジェストビデオです。これはインタビューの最中、ずっとビデオカメラを回しているので、例えば一時間実施するインタビューの中で、とても良いコメントを言っている場面が必ず2,3分はあるのです。 もともとは取材するライターが対談や座談会などの文章を書き起こしやすくするためにテープレコーダーではなく、ビデオカメラで録画をするようになったのですが、その副産物としてダイジェストビデオを記事と併せて掲載するようになったのです。
鈴木社長の理念もビデオと併せて見てみると、非常に説得力のあるコンテンツに仕上がります。その「正直さ」がより真実味を帯びて伝わることで、結果的にホームページの反応率は向上するのです。同社が取り組む「新車半額システム」についても業界のカラクリを丁寧に説明し、購入者が不利益を被らないような丁寧な説明がなされています。それもすべて「正直」という理念の下に展開されているサービスなのでしょう。