茨城県の常総市に塗料の販売と色彩調合を行っている(株)石井化成品さんがあります。同社の取扱製品は、「ロックペイント」、「川上塗料」など著名塗料メーカーの製品です。通常このような会社のホームページ制作をご依頼頂く場合の依頼内容が「塗料を通販でもっと売りたい」というようなことです。石井化成品さんの場合には、そのようなご要望はありませんでしたが、非常にコンセプトの幹が見出しづらい業種なのです。
ですが、「企画コンセプトの基本はヒアリングにあり」です。私が通常行っている「魅力発掘シート」によるヒアリングが開始されました。石井社長は34歳と若く、社員との対話を大事にしながら、若い感覚で会社を引っ張っていく雰囲気の良い会社です。「魅力発掘シート」の記入についても社員全員に協力を呼びかけ、全社参加型での制作プロジェクトがスタートしました。
同社は工場関係に塗料を納める対応力が最大のウリになっていることが浮き彫りになってきました。スピード納品や提案営業など、回答を見るにつけて単に「塗料」という商品を売っているのではなく、サービスが買われているのだということが分かりました。
また色彩調合については関東有数の技術を有していることが分かり、改めて石井化成品という会社に集う「人」の力をサイト上でも重点的に表現していこうと考えました。そこで私が考えたキーコンセプトは「鉄人」。その道のプロ中のプロが手がける塗料と調色(色彩調合)をお届けする、という意味です。
その「鉄人」というはキーコンセプトは、具体的に「セールスの鉄人」、「調色の鉄人」、「工事の鉄人」、「プラモ塗料の鉄人」の4つのジャンルに展開し、各分野の「鉄人」へのインタビューと、各鉄人の力量を証明するためのコンテンツを作り上げていきました。「調色の鉄人」では、関東有数の職人の技術力を示すために、単にその職人の仕事ぶりを描写するのではなく、バラエティー番組的な演出として調色のプロに一般人が挑戦するという企画を実施しました。規定の時間内に与えられた素材で指定の色を正確に作るという企画です。
その合計3分程度の映像企画ですが、「調色の鉄人」の技術力だけでなく人となりも伝わる効果的なコンテンツに仕上げることが出来ました。「単にモノを売っているのではない」、「ハードじゃなくてハートだよ」という同社らしさがサイト全体ににじみ出るコンテンツはじわじわと反応が上がり始めています。
「人と人との繋がりを積み重ね、そして走り続ける。」